『日経ビジネスONLINE』山根一眞連載「ポスト3・11 日本の力」東日本大震災の「現実」を風化させないために被災地取材写真<高画質大サイズ判>の公開を開始!"The Great East Japan Earthquake"  Image Gallery By Kazuma Yamane

 

東日本大震災の現実を風化させないために
被災地取材写真<高画質大サイズ判>無償公開 005
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東日本大震災 山根一眞取材写真 2012年8月20日公開 宮城県石巻市北上町十三浜白浜  


     

撮影日時:2011年4月20日
撮影場所:宮城県宮城郡七ヶ浜町花渕浜
撮影者 :山根一眞 Kazuma Yamane

写真説明:
 2011年4月20日、東京ヘリポートを発った大型ヘリコプターで宮城県の被災地へ支援物資を届けた(スウェーデン・エリクソン社の災害支援)。その途上、宮城県の海岸沿いの津波被害をつぶさに知ることができた。津波被災地域ではヘリコプターのドアを開けたまま凍りつくような風を受けながら撮影し続けた。この写真はその途上で連続撮影した3枚をパノラマ合成した写真だ。機上から撮影し続けた写真それぞれの場所の特定は困難をきわめたが、写真の地形と地図を照らし合わせる作業を続け、この写真については宮城県宮城郡七ヶ浜町花渕浜と確認できた。
 七ヶ浜町は仙台市の東約20km。三方を海に囲まれ太平洋に突き出た半島状をなしているが、花渕浜はその先端に位置することから津波の大きな被害を受けた。行方不明者の捜索では、自衛隊のほかトルコの救援隊の貢献も。
もっとも七ヶ浜町の復旧は迅速で、4月上旬には仮設住宅の建設が始まり、撮影したこの日、花渕浜では電柱の設置や防潮堤の復旧作業が急ピッチで進んでいた(七ヶ浜町資料)。写真を拡大してみると、青と白のクレーン車3台と人の姿が確認できるが、これはその電気工事と思われる。
 もっともこの地を再び巨大津波が襲えば同じような被害に見舞われると予測されるため、七ヶ浜町は「花渕浜笹山地区防災集団移転促進事業計画」を作成。海岸沿いの町民のうち希望世帯が高台に造成する新しい住宅地に集団移転できる事業を進めている。
 七ヶ浜町は、かつて外国人の避暑別荘地であった歴史にちなみ七ヶ浜国際村を開設、国際交流や文化活動に力を入れてきたが、七ヶ浜国際村は津波被害を受けずにすんだ。今後、さらなる国際交流や文化活動を「ポスト3・11」の柱にしてほしいと願っている。

宮城県宮城郡七ヶ浜町(2011年3月1日の人口2万855人、6568世帯)の被害:
死者72名、行方不明者4名。津波の最大浸水深は7.0mで家屋394世帯が被害を受けた(うち全壊196 世帯)。

この写真についての問合わせ先:山根事務所